さっちゃんのまほうのて

●著:田畑精一/先天性四肢障害児父母の会
発売日:2010年09月/価格:1,320円/出版社:偕成社/ISBN:9784033304106
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父・母
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6歳~
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(゜o゜)
先天性四肢欠損。生まれつき手指がない、または不完全である、という障害です。この絵本の主人公、さっちゃんも先天性四肢欠損で生まれたそうです。
でもさっちゃんは今日、とてもお母さんになりたかった。お母さんになってみんなにおやつをあげたり、赤ちゃんにミルクを飲ませたりしたかった。
そんな書き出しで始まるということは、さっちゃんはお母さんになれなかったんだな。どうしたんだろう?
と思いながら読んでいくと、なんとお友達から「さっちゃんはお母さんにはなれないよ。だって、手のないお母さんなんて変だもん」という心無い言葉を投げつけられたのでした。
もう読み始めから心がキュッと締め付けられて、涙がぶわっとあふれそうになるのを我慢しながら読む、そんな感じでした。
でもさっちゃんは、お母さんの真剣な言葉、お父さんの力強い言葉、お友達や先生の温かい言葉で、また前を向いて歩き始めます。本当に素晴らしい絵本。各クラスに1冊置いてほしい絵本です。
さっちゃん 2025.02.21 Review
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父・母
この表紙を見たとき、怒りと悔しさで涙をボロボロ流しながら母に反抗した幼き日の自分を思い出しました。でもこの表紙のさっちゃんは、私が抱いたような単に自分の主張が通らないことに対する悔しさとは全く違った、自分の力ではどうしようもないことへの悔しさと悲しみを、小さな体いっぱいにして泣いている。幼稚園のおままごとでお母さんになりたかっただけなのに。ただそれだけなのにと。
小2の娘が何度も読み返していた、心に響く絵本です。
kawano 2022.11.18 Review
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