しでむし
●著:舘野鴻
発売日:2009年04月/価格:1,980円/出版社:偕成社/ISBN:9784034370506
5.0 (1件)
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(^∀^)
(`⌒´)
(T^T)
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母 / 3歳 / (゜o゜)
「しでむし」という虫はこの絵本で初めて知りましたが、作者の舘野鴻さんは私の大好きな絵本作家さん。この本の他にも、「ぎふちょう」「がろあむし」「つちはんみょう」などの絵本を描かれています。どの絵本も、これほど素晴らしい昆虫の絵は他にない!と思ってしまうほど非常に美しい細密画です。また、ストーリーも生と死が交錯する息をのむ展開で、私たちを知られざる昆虫たちの世界へ引き込みます。
この絵本も、赤ちゃんを産んだあかねずみが死に、そのあかねずみの上でしでむしのおすとめすが出会う、というところからストーリーが始まります。しでむしは死んだあかねずみによって生き、子どもを産み、最後にあかねずみに食べられて生を終えます。
巻末の解説に、しでむしが漢字で書くと「死出虫」だと書いてあり、そうだったのか!と衝撃を受けました。でも、自然界では死んだ動物は他の動物が生きるための餌になることは当たり前。その当たり前をありのままにそして美しく描く、素晴らしい絵本です。
ひぐらし 2023.08.24 Review
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