わたしのいもうと
●著:松谷みよ子/味戸ケイコ
発売日:1987年12月/価格:1,320円/出版社:偕成社/ISBN:9784034380505
5.0 (1件)
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(^∀^)
(`⌒´)
(T^T)
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母 / 6歳~ / (T^T)
この絵本を読んだときの衝撃は忘れられません。これがあの「いないいないばあ」や「いいおかお」を書いた松谷みよ子さんの作品なのだろうか。子どもの読み聞かせにと借りた絵本でしたが、この絵本を読まなければならないのはむしろ小学生以上。そして私たち大人だと思います。
この絵本は、読者から届いた一通の手紙がもとになっているそうです。「わたしのいもうとの話を聞いて下さい・・・」いじめにあい、学校に行かなくなり、心を閉ざしてしまった子の話です。食事を拒否し、母親が必死で固く結んだ口にスープを流し込もうとする。そのうち妹は折り鶴を折るようになる。母も姉も祈るように鶴を折る。そしてある日、妹はひっそりと死んでしまった。
悔しいことですが、いじめはなかなかなくなりせん。いじめが悪いことは自明の理であるはずなのに、妙な力学が働いて、加害者保護に向かったりする。歯がゆいです。でも、それでも「いじめはダメだ」と言い続けなければならない。この絵本は緩慢な大人への痛烈な叱咤です。
風の子 2023.02.16 Review
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