PICTURE BOOK INTRODUCTION 絵本紹介

TITLE たいとる

白いぼうし
車のいろは空のいろ

白いぼうし

●著:あまんきみこ

発売日:2000年04月01日/価格:1,100円/出版社:ポプラ社/ISBN:9784591064429

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母 / 6歳~

"この表紙を見た瞬間、数十年前にタイムスリップしたような気分になりました。この本は、私(40代)が幼い頃に大好きだった「車のいろは空のいろ」の新装版。難しい漢字や単語も多かったですが、タクシー運転手の松井さんが迷い込む何とも不思議な世界に無我夢中になって読んだ1冊です。
この本はいくつかの短編で構成されています。松井さんのタクシーに乗り込んだ不思議な乗客の話や、松井さんが迷い込んだ不思議な街の話など。乗客は、キツネや熊など動物が多いですが、時々時空を超えた乗客も登場します。
幼心に印象的だったのは「すずかけ通り三丁目」というお話。戦争中に双子の息子をおんぶとだっこして逃げまどったという女性の乗客のお話なのですが、これは恐らく私が生まれて初めて見聞きした戦争の話。焼夷弾を落とす戦闘機や、防空頭巾にモンペ姿の挿絵があったのをぼんやりと覚えています。
世界を見渡せば、ロシアとウクライナの戦争が始まってもうじき1年になります。だからこそ今子どもたちに読んでほしい、そんな1冊です。"

furukawa 2023.02.08 Review

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