ペレのあたらしいふく
●著:エルサ・ベスコフ/おのでらゆりこ
発売日:1976年02月05日頃/価格:1,320円/出版社:株式会社 福音館書店/ISBN:9784834004625
5.0 (1件)
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母 / 男の子 / 3歳 / (^∀^)
ペレが自分の飼っている子羊の毛を刈り取って新しい服を手に入れるまでを描いた、とても楽しいお話。この絵本がスウェーデンで出版されたのは1912年のことですが、内容のテンポよさや絵の新鮮さ正確さ、全く古くささを感じさせず、100年以上も前に出版されたなんて本当に驚きです。
古くささを感じさせない最大の理由は、いつの時代も変わらない子供の「新しい価値を生み出す力」を全編に渡って描いているからだと思います。子供を見ていると、よくこんなことを考えたなぁとか、この材料だけよくでこんなもの作ったなぁと感心させられることがたびたびあります。持てる資源が限られている子供たちは、日頃から常に大人の何十倍もの創意工夫を繰り返しているのでしょう。自分にできること、持っているものは何か。それと等価交換できるものは何か、昇華できるものは何か・・・。
翻って、いつの時代も変わらない我々大人の役割とは何でしょうか。最後のページで、青い服を着たペレを優しいまなざしで見つめる大人たちが、100年後の我々に問うている気がしました。
風の子 2023.03.17 Review
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